ブランディングは“道具”です——小さな会社が大きな会社に勝つための武器

先日、鳥取県の平井伸治知事が、次の知事選には出馬しないことを表明されました。会見では、ご自身の心境を短歌に込めて詠まれたようです。

「身も時も力も知恵も捧げけり、泥に塗れし『県民の道具』」

自身を飾ることなく、「道具」と言い切るその姿勢が印象に残りました。そして、これはブランディングの本質にも通じる話だと改めて感じました。

ブランドは「飾り」ではなく「道具」であり「武器」です

ブランディングと聞くと、ロゴをきれいにすること、ウェブサイトをおしゃれに見せること、というイメージを持たれる方が多いかもしれません。もちろんそれもブランディング活動の一部ではありますが、本質はそこではありません。

道具は、持っているだけでは意味がありません。どれだけ立派な道具が道具箱に並んでいても、使わなければ何もつくれません。ブランドも同じで、「きれいに整えること」が目的ではなく、「会社が本来の目的を果たすために、実際に使うもの」であることが大切です。

なぜ中小企業にとって「道具」や「武器」という視点が大切なのか

そもそもの資本力や人員の数で大企業と正面から競争すれば、小さな会社にはなかなか勝ち目はありません。広告費の規模、採用できる人数、どれもこれも土台が違いすぎます。

ですが、ブランドという道具・武器を使った戦い方であれば、話は変わってきます。大きな会社が「万人に受け入れられる」「誰にでも伝わる、分かりやすさ」で勝負してくるのに対して、小さな会社は「この人たちにしか伝わらないかもしれないけれど、深く刺さる」一貫性で勝負できます。規模の勝負ではなく、一貫性の勝負に持ち込むこと。これが、ブランドの使いどころです。

道具・武器としてのブランディング、具体的な使い方

実際に、小さな会社がブランドという道具を武器にできる場面は、たとえば次のようなところにあります。

お客様との関係性において、価格ではなく「この会社だから頼みたい」という理由をつくる場面。社内においては、社長の言葉と現場の発信がばらばらにならず、同じ方向を向くための軸をつくる場面(以前の記事「社長の発信と現場の発信がズレる理由」でも触れた通りです)。採用においても、知名度では大企業に敵わなくても、「この会社で働く意味や意義」に共感してもらうための道具として機能します。

どの場面でも共通しているのは、ブランドを「見た目を整えるもの」としてではなく、「会社の目的を果たすために、実際に手を動かして使うもの」として扱っている、という点です。

CxDが「道具」としてのブランディングを大切にしている理由

私たちが大切にしている考え方については、[CONCEPT]で詳しくお伝えしています。ブランドを目的にせず、会社や事業が本来目指しているものを果たすための手段として位置づける、という姿勢は、今回の話とまっすぐにつながっています。

実際の支援の形

こうした「道具・武器としてのブランディング」を、実際にどのような形でご支援しているかは、[SERVICE]にまとめています。また、実際に中小企業の皆様とご一緒した事例は[CASE]でご紹介していますので、よろしければあわせてご覧ください。

ブランドという道具は、持っているだけでは力を発揮しません。実際に使って、会社の目的のために働かせてはじめて、意味を持ちます。もし「自分たちの会社にとって、ブランドという道具をどう使えばいいか分からない」と感じられたら、ぜひ一度お話しさせてください。

[初回相談はこちら]