ブランディングとは何か—「ブランド戦略」とどう違うのか

「ブランディング」と「ブランド戦略」は、同じ意味で使われることがよくあります。けれど、この2つは本来、指している範囲も役割も違います。言葉を混同したまま進めてしまうと、何を整えるべきかという最初の一歩でつまずきます。ここでは、この2つの言葉を整理しながら、CxDが何を「整える」と考えているかをお話しします。

「ブランディング」と「ブランド戦略」、よく混同される2つの言葉

「うちもブランディングをやりたい」というご相談の多くは、実際には「ブランド戦略を作りたい」という話です。逆に、「ブランド戦略はあるのに、ブランディングがうまくいかない」という声もよく聞きます。これは、2つの言葉が別の階層にあるからです。

ブランディングは、企業が行う活動や取り組み全体を指す、広い言葉です。ブランド戦略は、その活動の土台になる、1枚の設計図のような、狭く具体的な言葉です。広い言葉と狭い言葉を同じ意味で使ってしまうと、「何を」整えればいいのかが曖昧になります。

ブランディングが指しているもの

ブランディングとは、企業が「選ばれる理由」を一貫して伝えていくための、継続的な活動全体を指します。ロゴやウェブサイトのデザイン、広報・PR、採用広報、社内への浸透、日々の接客や営業トークまで——これらすべてが、ブランディングという活動に含まれます。つまりブランディングは、「何をやるか」という実行の集合です。

実行の集合であるがゆえに、関わる部署も人も多くなります。デザイン、広報、営業、人事——それぞれが別々の判断基準で動いてしまうと、発信される「らしさ」がバラバラになります。

ブランド戦略が指しているもの

一方、ブランド戦略とは、その活動すべての土台になる、1枚の設計図です。誰に、何を、どう伝えるか。何を大事にし、何を大事にしないか。この判断基準を言語化したものが、ブランド戦略です。

ロゴでも、スローガンでもありません。むしろ、ロゴやスローガンを作る「前」に決めておくべき、判断の軸そのものです。設計図がないままブランディング活動(実行)を始めてしまうと、デザインは洗練されていても、発信する内容はちぐはぐ、ということが起こります。このあたりは、以前の記事「ブランド戦略は何から始めるべきか」でも触れた通りです。

では、その設計図をどう描くか。最初の一歩については、「ブランド戦略は何から始めるべきか」で詳しく語っています。

両者はどうつながっているのか

整理すると、ブランド戦略は「決めること」、ブランディングは「伝え続けること」です。ブランド戦略という設計図を描き、その設計図に沿って、ロゴ、ウェブサイト、広報、採用、日々のコミュニケーションといったあらゆる活動(ブランディング)を実行していく。

この順番を逆にしてしまう会社は、少なくありません。先に発信を始めてから、後になって「何を伝えたかったのか」を考え直す。それでは、せっかくの活動が積み上がりません。

「CxD」を大切にしている理由

CxDという名前を社名に使用しているのは、私たちが扱っているのが「ブランディング」という実行の部分だけではないからです。設計図を描くこと(ブランド戦略)と、それを一貫して伝えること(ブランディング)。この両方を、分けずに扱う。それが、CxD(Communication × Design)という考え方です。

詳しくはCONCEPTのページでお話ししていますが、私たちは「外から整えるもの」としてではなく、「内から整えるもの」として、ブランドを捉えています。

ブランド戦略の立て方については、「ブランド戦略とは何か」「ブランド戦略は何から始めるべきか」の記事でも詳しく解説しています。具体的な支援の形はSERVICE、実際の取り組みはCASEをご覧ください。

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