発信を統一し、一貫したブランドへ
ブランドは言葉やデザインではなく、結果として現れます。
ここでは、ブランディング活動によって、どのような変化が生まれたのかを紹介します。
#1「伝わらない会社」から、「選ばれる会社」へ。
●Before(課題)
良いサービスや実績はあるものの、発信は場当たり的で、企業としての一貫性はなかった。結果として、何をしている会社なのかが伝わらず、指名での問い合わせはほとんどなかった。
●Process(取り組み)
企業が持つ価値を整理し、「選ばれる理由」を言語化。そのうえで、Web、資料、対外発信を含めたコミュニケーション全体を再設計。意思決定プロセスにも関わりながら、伝え方と表現の両面を整備。
●After(変化)
企業としての軸が明確になり、発信に一貫性が生まれた。結果として、問い合わせの質が変化し、「比較ではなく指名」で選ばれる状態へ。
#2 「発信しているのに届かない状態」から、「意図して伝わる状態」へ。
●Before(課題)
SNSや広報活動は行っていたものの、目的や戦略が整理されておらず、単発の発信が続いていた。社内でも何を伝えるべきかの認識が揃っていなかった。
●Process(取り組み)
発信の目的を再定義し、誰に何を伝えるべきかを明確化。コミュニケーション設計を行い、発信内容・タイミング・媒体を再整理。社内の共通認識をつくりながら運用体制を構築。
●After(変化)
発信が「積み重ならない状態」から、一貫して伝わっていく状態へ変化。社内外でブランドの認識が揃い、コミュニケーションの質が向上。
#3 「発信」ではなく、「組織の取り組み」そのものを変えるきっかけに。
●Before(課題)
日常的な取り組みや活動はあったものの、その価値が外部にほとんど伝わっておらず、認知・評価につながっていなかった。組織内でも、自分たちの活動を「発信すべき情報」として捉える意識が薄かった。
●Process(取り組み)
日々の取り組みを情報として再構成し、ニュースリリースとして継続的に発信。あわせて、関係者への調査を実施し、そこから見えた声を新たな取り組みの提案にもつなげた。発信と現場の活動を一体で動かす体制を構築。
●After(変化)
発信が継続的な評価につながり、同業の組織から視察が相次ぐまでに。対外的な評価向上にとどまらず、関係者の満足度向上という内側の変化も生まれた。第三者機関のPRアワードでグランプリを受賞。
#4 「外向けの広報」から、「組織全体が発信者になる状態」へ。
●Before(課題)
広報活動自体は行われていたが、発信できる情報の多くが現場に埋もれており、組織として活用されていなかった。広報の重要性に対する認識も、部門によって差があった。
●Process(取り組み)
現場が持つ情報をニュースリリースという形に変換する仕組みを構築し、年間を通じて継続的に発信できる体制を整備。同時に、現場の担当者がPRの意義を理解し、自ら情報を発信できるよう、組織内の意識づくりにも継続的に関わった。
●After(変化)
年間300本規模の情報発信が定着し、組織の中に「発信する文化」が根づいた。特定の取り組みが社会的な話題となり、ブランドとしての認知獲得にもつながった。
#5 複数の組織が一つになる、その瞬間のブランドをどう描くか。
●Before(課題)
二つの異なる組織が統合し、新しいブランドとして社会に発信していく必要があった。背景や文化の異なる組織が一つになる中で、誰に何を伝えるべきかが定まっておらず、関係者の受け止め方にも幅があった。
●Process(取り組み)
統合準備の段階から参加し、立ち上げ前から段階的に期待感を醸成。学生・保護者・卒業生・研究者など、立場の異なる多様なステークホルダーを整理し、それぞれに適したコミュニケーション設計を実施。単一のメッセージではなく、関係性に応じた伝え方を組み立てた。
●After(変化)
新しいブランドへの理解と期待感を、立ち上げ前の段階から醸成することに成功。統合という難しいテーマを、混乱ではなく「期待」として受け止めてもらえる状態をつくった。